Author archives: asano

  • SHU UEMURA のパレット

  • SHU UEMURA で生まれて初めてシャドゥーを買ってきました。どきどき。。。ひとりではさすがに選び辛いので、家内とともに訪問です。パール系が入っており、明るさに惹かれてしまいます。さすがに絹糸ではこの質感はムリなので彩度、明度の高さを保つよう染め出しに注意です。西陣では分業化が進み、糸染屋さんにサンプルと共に染めをお願いします。長年のつきあいで「ぶれるなら良い方にぶれる」という勘どころはわかります。10のことを伝えるのに、3,4で自分の思いが伝わる方が、結果的には良く、12も13もくどく説明しなくてはいけないときは大抵結果は良くないです。 もうひとつのボビン巻きの糸の山は3年前にパリ[...]
  • 今月の帯 睦月 2012  松の雪

  • 今月の帯 睦月 二本目は 「松の雪」 袋帯です。円山応挙の雪松図から題材を得、袋帯に織り上げました。表現するのは松ではなく深々と降り積もる雪と音がすべてすいこまれてしまう SOUND OF SILENCE のような世界観です。ほのかにのぞく松葉と幹はわずかない色糸で、雪に反射する日のひかりを薄金色で表現しています。地も薄い白よごしのわずかな違いの3色で織り上げています。七年前に一度、織りましたが、地組織を手直しして久しぶりに織った一品です。[...]
  • 花びら餅

  • 7日土曜日に銀座もとじ様との御縁で東京からお客様御夫婦が織楽にお見えになりました。奥様は黒に白の線で織り上げた「画線」の袋帯、ご主人は微妙な黒の表情がモザイクのようになった「彩列石紋」の角帯を素敵にコーディネイトして頂いておりました。このような形でお目にかかれることは、とても嬉しいことです。工房をまわり、資料、コレクション、帯などをご覧になって頂き、あっと言う間の3時間でした。ありがとうございました。 ご来客の折には、いつも考えてしまいますが、お正月ということで花びら餅にしました。今回は末富さんにお願いしました。花びら餅は宮中におせち料理の「菱葩(ひしはなびら)」に由来するとあります。それぞ[...]
  • 七草粥

  • 今日は七草がゆをいただきます。「ごぎょう、はこべら、せり、なずな、すずな、すずしろ、ほとけのざ」と子供たちが小学校のころ、呪文のようにとなえていたのを思い出します。七草にお鏡さんを鏡開きして、焼いたおもちをあわせます。一年の無病息災、祝膳で弱った胃を休めると聞きます。お米×お餅、どうかんがえても炭水化物のとりすぎです。うす塩味のほっとするやさしさです。 またよく言われるように京都ではものにさんづけします。鏡餅もお鏡さんです。丸餅と違い、お鏡さんは水分が少なく、密度高く、美味しいです。お醤油で付け焼きして、焼き海苔でつつんで食べるとこれまた美味しいものです。[...]
  • 今月の帯 睦月2012 連珠双龍文

  • 2012年最初を飾る帯は「連珠双龍文」名古屋帯です。 今年の干支の辰をモチーフにしたものです。八世紀、法隆寺に伝来する双龍二重連珠円文綾絹裂をベースにアレンジしています。二重連珠円文の言葉の通り、本来なら円文が二重になり双龍をとりまくのですが、円ばっかりになりますので、内側を唐草に替えています。一番外側にも外周のくくりがあるのですが、固くなり、広がりがなくなりますので省いています。この表現の文様も他に類似した織物が存在しています。敦煌の美術館などにもコレクションがあるのですが、少しずつ異なります。比べてみますとその変化が楽しいものです。ワンポイントのお太鼓柄として文様を直し、無地場に変化[...]
  • 平成24年1月1日(日) 新年明けましておめでとうございます

  • 新年 明けましておめでとうございます れいせつのよきひ よろこび これあらたなり やわらぎ なごむこと ばんざい ことほぎ たもつこと せんしゅん 毎年同じ一節ですが、本当に喜べる日々が来ることを心から祈ります。 正倉院 北倉に伝わる「人勝残欠」の一節です。 人勝は古く中国で行われた行事で正月に長寿や子孫繁栄を願い 色絹や金箔を切り抜き人や花の形を作っていました。 それがわが国に伝わったものです。 今年は辰年。青龍をモチーフに今、私が一番すきな色合いで表現しました。 織楽浅野は31年目、新しい歴史を作るべく、新しい物創りにチャレンジです。途切れっぱなしで申し訳ありませんが、今年もど[...]
  • 不易展 ギャラリー解説 2b

  •                                                     この木製の箱の材は年を経た大木「白楊 しろやなぎ」を使うので楊筥(やないばこ)と書きます。二十年毎に遷宮を行う伊勢神宮に奉納されます。神宝入れとして用いられ織道具などのミニチュアを作り、納められます。[...]
  • 不易展 ギャラリー解説 2a

  • この部屋は講演会の時には椅子を入れ、皆様に座って頂いておりました。平日、ギャラリートークの時にはコンセプトをヴィジュアル化して見て頂く事に重きを置いております。低いテーブルを五台。それぞれにイメージを展示してあります。 まず一番最初は織楽の物創りに置いて非常に大切な和紙の素材感です。楮:三椏:雁皮と三種の和紙を重ねてあります。それぞれを触って頂くと、手に伝わる触感は全て異なります。自分が創り出す織物の根本がこのような違いを織分けることが出来るのか。帯といえば柄に目が行きがちですが、織楽にとってはそれをささえるベースの多様性が織り上がった帯の楽しさ、表現力、風合いの違いに繋がると考えております。[...]
  • 不易展 ギャラリー解説 1

  • 今回不易展を開催するにあたり、4月10日(日)、16日(土)とギャラリートークを開催させて頂きました。お越しいただきました皆様方には心より御礼申し上げます。今までギャラリートークといえば対面でずっと座って頂いたままお話しをしていたのですが、今回は展示が四室ありましたので部屋を回りながらお話しをさせて頂こうと思い進めて参りました。トークをたどりながら、それぞれの部屋を説明させて頂こうと思います。 まず①の部屋です。入り口左手の部屋で普段は応接間として利用している部屋です。ここは 四角 をコンセプトにしております。和紙を重ねて場を創り出す。これは時間の堆積かそれとも重力か。これは重ねられた和紙の[...]
  • 吉岡先生 記念講演会 発心 2

  • 講演中、横にかかっていたのが祇園祭の鉾に使われているような十六世紀ブリュッセルのタピスリーです。この中央のリボンのような部分に使われているのはケルメスかコチニールの赤だそうです。青みのかかった紫のニュアンスを持ちます。ヨーロッパの赤色は最初ケルメス(カイガラムシ[Kermes licis]とよばれる虫の雌を乾燥して得られる赤色色素.)であり、その後コチニール(エンジムシ[コチニールカイガラムシ]を乾燥させた物を再度水、お湯で抽出する)に変わっていきます。スペインはコチニールでぼろ儲けをしたそうです。この後、コレクションの説明に写っていきました。カシミアショールは十八世紀ごろのものであり、ヨーロ[...]
  • 霜露

  • 早朝の御所を散歩した時、杭の先端のピラミッド状に降りた霜です。霜のドローイングのように映りました。
  • 吉岡幸雄先生 記念講演会 発心 1

  • 4月8日(土)三十周年記念講演会 発心 に吉岡幸雄先生を講師にお招きし御講演賜りました。 先生との関わりは3月1日のブログをご覧になって下さいませ。御講演内容にふれてまいりたいと思います。お話はまず、絹の起源から始まりました。植 物染料で仕事をしているといつも昔の人はどうしていたのかギモンに思いながら仕事をしています。そのようなことが一番役にたちます。今回の展覧会名は「不 易」ですが、新しい美術がどうこうというのではなく、いわゆる不易なもの、すなわちそれは流行にとらわれず人々が普通に営んできた結果を私は頂いていると 思います。 絹の起源について話が続いていきます。絹の起源は三千年前から五[...]