Yearly archives:2011

  • 不易展 ギャラリー解説 2b

  •                                                     この木製の箱の材は年を経た大木「白楊 しろやなぎ」を使うので楊筥(やないばこ)と書きます。二十年毎に遷宮を行う伊勢神宮に奉納されます。神宝入れとして用いられ織道具などのミニチュアを作り、納められます。[...]
  • 不易展 ギャラリー解説 2a

  • この部屋は講演会の時には椅子を入れ、皆様に座って頂いておりました。平日、ギャラリートークの時にはコンセプトをヴィジュアル化して見て頂く事に重きを置いております。低いテーブルを五台。それぞれにイメージを展示してあります。 まず一番最初は織楽の物創りに置いて非常に大切な和紙の素材感です。楮:三椏:雁皮と三種の和紙を重ねてあります。それぞれを触って頂くと、手に伝わる触感は全て異なります。自分が創り出す織物の根本がこのような違いを織分けることが出来るのか。帯といえば柄に目が行きがちですが、織楽にとってはそれをささえるベースの多様性が織り上がった帯の楽しさ、表現力、風合いの違いに繋がると考えております。[...]
  • 不易展 ギャラリー解説 1

  • 今回不易展を開催するにあたり、4月10日(日)、16日(土)とギャラリートークを開催させて頂きました。お越しいただきました皆様方には心より御礼申し上げます。今までギャラリートークといえば対面でずっと座って頂いたままお話しをしていたのですが、今回は展示が四室ありましたので部屋を回りながらお話しをさせて頂こうと思い進めて参りました。トークをたどりながら、それぞれの部屋を説明させて頂こうと思います。 まず①の部屋です。入り口左手の部屋で普段は応接間として利用している部屋です。ここは 四角 をコンセプトにしております。和紙を重ねて場を創り出す。これは時間の堆積かそれとも重力か。これは重ねられた和紙の[...]
  • 吉岡先生 記念講演会 発心 2

  • 講演中、横にかかっていたのが祇園祭の鉾に使われているような十六世紀ブリュッセルのタピスリーです。この中央のリボンのような部分に使われているのはケルメスかコチニールの赤だそうです。青みのかかった紫のニュアンスを持ちます。ヨーロッパの赤色は最初ケルメス(カイガラムシ[Kermes licis]とよばれる虫の雌を乾燥して得られる赤色色素.)であり、その後コチニール(エンジムシ[コチニールカイガラムシ]を乾燥させた物を再度水、お湯で抽出する)に変わっていきます。スペインはコチニールでぼろ儲けをしたそうです。この後、コレクションの説明に写っていきました。カシミアショールは十八世紀ごろのものであり、ヨーロ[...]
  • 霜露

  • 早朝の御所を散歩した時、杭の先端のピラミッド状に降りた霜です。霜のドローイングのように映りました。
  • 吉岡幸雄先生 記念講演会 発心 1

  • 4月8日(土)三十周年記念講演会 発心 に吉岡幸雄先生を講師にお招きし御講演賜りました。 先生との関わりは3月1日のブログをご覧になって下さいませ。御講演内容にふれてまいりたいと思います。お話はまず、絹の起源から始まりました。植 物染料で仕事をしているといつも昔の人はどうしていたのかギモンに思いながら仕事をしています。そのようなことが一番役にたちます。今回の展覧会名は「不 易」ですが、新しい美術がどうこうというのではなく、いわゆる不易なもの、すなわちそれは流行にとらわれず人々が普通に営んできた結果を私は頂いていると 思います。 絹の起源について話が続いていきます。絹の起源は三千年前から五[...]
  • 御礼申し上げます

  • 吉岡幸雄先生の御講演で始まりました不易展。 昨日、森田空美先生の御講演を賜り、最終日を迎えました。 多数のご来場を賜り、心より御礼申し上げます。 何かと不手際も多く、ご迷惑をお掛けいたしました。 お詫び申し上げます。 これからも頑張って織楽浅野は発信し続けたいと願います。 今後とも宜しくお願い申し上げます。 明日よりこのページにて講演の内容や展覧会について 順次UPしてまいります。 ありがとうございました。 織楽浅野 浅野裕尚[...]
  • 御講演ならびにギャラリートークのご予約に関して

  • このたび三十周年記念講演会並びにギャラリートークにつきまして、多数のお申し込みを頂戴しありがとうございました。 おかげさまで定員をオーバーする申し込みを頂き、改めて御礼申し上げます。 申し訳ございませんが、講演会のご予約につきましては終了させて頂きます。 宜しくお願い申し上げます。 尚、今回、皆様方から頂きました参加費は東日本大震災復興義援金として寄付させていただきます。 何卒、宜しくお願い申し上げます。[...]
  • 4月1日復興チャリティーイベント

  • 4月1日 京都レストラン有志が東日本大震災復興チャリティーイベントとしてフローイング烏丸、ラットンゾーロ・ドーロにおいて2部制で行われました。多数のゲストが参加され義援金として参加費すべてを寄付されました。 写真は2部のラットンゾーロ・ドーロでの店内です。どちらもひとがあふれていました。[...]
  • 東日本大震災

  • 24時間流れるニュースに東日本大震災の大きさ、奪っていった物の大切さを思うと本当に心が痛みます。震災当日、仕事で全くTVを見ずに過ごしていたので午後5時になり初めて知った案配で知人、友人に電話をしてもつながらずメールを一方通行に発信するのみでした。地震、すぐ後の津波、火災、そして原子力発電設備の損傷。これ以上は無いという追い打ちに心が折れてしまいそうです。七年ぐらい前に釜石へ仕事で行きました。津波におそわれた港を当時、歩いたのを覚えています。宮沢賢治の生まれ故郷:岩手県、遠野市と釜石を結ぶ電車に乗り、その時高校生、中学生が同じ電車で通学をし、また行商のおばあさんがおられて、席を譲ろうとしたら、[...]
  • 立雛

  • 我が家のおひなさまです。これは京人形司十三世面屋庄三様に作っていただいた立雛です。桐の木を彫刻し、形をつくり、胡粉、和紙下張りを施し、さらに胡粉を何回もぬっては磨くことを繰り返すことにより珠のようなつややかな肌の表情となります。後、衣裳を木目込み、開眼し完成となります。父が私の子供が生まれる前からお願いし、衣裳も出来る限りシンプルにとリクエストをしておりました。現在、ご子息様が十四世面屋庄甫と引き継がれておられます。ひとつのものを大切に扱い、残していく。父のひとつの方針でもありました。子供たちに取っては大きな立雛よりも 段飾りになって官女や五人囃子など賑やか方がお気に入りでした。[...]
  • 30周年記念講演発心 吉岡幸雄先生

  • 30周年記念講演会「発心」では4月9日(土)に染織史家の吉岡幸雄先生に講演を賜ります。吉岡先生とのお付き合いは先生のお父上の吉岡常雄様と私の父からのつながりです。私もお父上を存じ上げており、古代染織技法の復元、光村推古書院の傳統の色、貝紫や紅のお仕事など拝見した記憶があります。先生とは工房に伺い、聖徳太子が戦の時に用いたとされる錦の御旗である四騎獅子狩文錦の空引き機のよる復元を見せてもらったり、京都文芸復興倶楽部でご一緒にパネリストとしてお話しをさせて頂いたりもしております。著書である「染と織の歴史手帖」に 『日本人は「色」を失ったのかと叫びたくなる。黒が氾濫している。それは黒が「無難な色[...]