1月の帯 (1) 松緑

松緑   松緑 部分  松緑図案
2010年1月の帯 その一です。
名古屋帯でもフォーマル感をというのは、織楽にとって、おしゃれな帯を求めていくのと同じぐらい意識していることです。両極のように見えるのですが、突き 詰めていくことにかわりはありません。織物の質感が生み出す上質感。ワンランク上を感じさせてくれるものは何かということをよく考えます。2008年のお正月に松寿という帯をブログでUPいたしました。琳派の金銀泥絵の松を図案化し、納得出来る織組織での表現がかなったので織り上げましたが、今回の松緑は 切れ味するどい若松の絵ではなく、ずいぶん力をぬいたぽってりと図案化された松を表現しております。組織自体は松寿と同じく、ちりめん風、かわり二重織を ベースに極極小の角通し風地紋をもう1丁用い、織り上げております。そこに松を色違いの金銀箔を用い、変化ある表情で織り上げました。2枚目はその部分。 3枚目は図案です。これは自社図案ではなく、問屋さんから縁あって頂戴したもの(六通袋帯ですが)を名古屋帯の太古腹にアレンジしております。