東大寺のお水取り 椿の造り花

東大寺の修二会(お水取り)に十一面観音像の仏前に供華として椿の造り花が用いられます。それには黒谷の「紅・くちなし・素」の三色に染められた楮の手漉き和紙を使います。和紙の出来も毎年、漉く人によってかわるそうです。およそ1日3㎏の紅花を用い、3枚の紅色の和紙が染め上がります。金1斤:紅花1斤といわれ、非常に高価であり、60枚の紅を染めるため、60㎏用いることになります。
画像は吉岡幸雄先生の工房が染められた和紙と揃えられた椿の作り造り花。
先生の手元を離れ納めてしまうと触ることは許されず、造る時にテンマござからこぼれおちた花は不浄のものとされ、おこぼれとして頂戴するそうです。
縁あって頂戴した椿の造り花と光り輝く艶紅とくちなしと素の楮の和紙は私にとってかけがいのない宝物です。
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