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書暗く浅野 最新情報 不易展・発心展の記事一覧

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「不易」展 MOVIE Fueki:textiles in praise of shadows

2012年2月27日 | カテゴリー:

昨年4月、創業30周年を記念し織楽浅野にて「不易」展を開催いたしました。

遅くなりましたが、その時に制作いたしましたVIDEOをHPにて公開しております

TOPページの|Movie|からお入り下さい。よろしくお願いいたします。

また Facebook でも情報発信しております。ロゴからチェックしてみて下さい。

不易展 ギャラリー解説 2b

2011年5月11日 | カテゴリー:

                                                    この木製の箱の材は年を経た大木「白楊 しろやなぎ」を使うので楊筥(やないばこ)と書きます。二十年毎に遷宮を行う伊勢神宮に奉納されます。神宝入れとして用いられ織道具などのミニチュアを作り、納められます。

不易展 ギャラリー解説 2a

2011年4月26日 | カテゴリー:

この部屋は講演会の時には椅子を入れ、皆様に座って頂いておりました。平日、ギャラリートークの時にはコンセプトをヴィジュアル化して見て頂く事に重きを置いております。低いテーブルを五台。それぞれにイメージを展示してあります。
まず一番最初は織楽の物創りに置いて非常に大切な和紙の素材感です。楮:三椏:雁皮と三種の和紙を重ねてあります。それぞれを触って頂くと、手に伝わる触感は全て異なります。自分が創り出す織物の根本がこのような違いを織分けることが出来るのか。帯といえば柄に目が行きがちですが、織楽にとってはそれをささえるベースの多様性が織り上がった帯の楽しさ、表現力、風合いの違いに繋がると考えております。また和紙の白さは普段私たちが使っている洋紙の白さとは異なります。真っ白ではなく素材の「素」という言葉が相応しいものです。写真などでは捉えきれない物が美しさの根底の大きな要因になっているように思います。
次は吉岡先生の御講演でも説明いたしました和紙染の椿です。余計なことをしなくてもそのままで美しいものです。こねくり回すようなことではなく、余分なものを取り除いていくとそこには「素」の美しさが残るような気がします。
最後に藤田嗣治が使っていたキャンパスを再現したものです。写真ではわかりにくいのですが、サイドには麻の生地目が見えます。通常のキャンバスと同じように麻の生地をベースにしてあるのですがその上の仕事が違いすぎます。この藤田の乳白色のキャンパスは長らく秘密とされていました。今年、昔に撮影された土門拳のアトリエの写真から秘密が判明しました。ベースは硫酸バリウム(胃の検査で飲むバリウム)に炭酸カルシウム(日本人形の胡粉と同じ成分ですが、貝から取る物を胡粉と呼びます)に鉛白を合わせて絵の具として塗っていたとされます。その上にベビーパウダー(昭和30年代の子供の時期にはポンポンと呼んでいました。)を使ったそうです。このキャンパスの表面を見てさわると日本人形のようななめらかなつるっとした非常に艶めかしい手触りです。この表面があるからこそ、面相筆を使い藤田はあの美しい女性を描くことが出来たのです。ですからこの表面なしではあの線、表情はあり得ないのです。
このようにここでは「素」というもののもつ必然が私の帯創りに大きくかかわっています。

不易展 ギャラリー解説 1

2011年4月25日 | カテゴリー:


今回不易展を開催するにあたり、4月10日(日)、16日(土)とギャラリートークを開催させて頂きました。お越しいただきました皆様方には心より御礼申し上げます。今までギャラリートークといえば対面でずっと座って頂いたままお話しをしていたのですが、今回は展示が四室ありましたので部屋を回りながらお話しをさせて頂こうと思い進めて参りました。トークをたどりながら、それぞれの部屋を説明させて頂こうと思います。
まず①の部屋です。入り口左手の部屋で普段は応接間として利用している部屋です。ここは 四角 をコンセプトにしております。和紙を重ねて場を創り出す。これは時間の堆積かそれとも重力か。これは重ねられた和紙の束や紙鎌敷に繋がります。一枚では何ともないものが枚数を重ねることにより、違う表情を持つようになります。反復することにより増殖をくりかえし床面をおおっていきます。「素」というとても大切な言葉を意識します。今回は四部屋あるそれぞれのしつらえを意識し、ここにある必然。を目指しています。過去の展覧会では全て私自身が作った着物をベースに帯を置いていましたが、今回、すこしお遊びで志村ふくみ様の織の小袱紗の同系色を集めコラージュしたものを着物代わりに使っております。また母の残した大島の裂なども同じように使用しています。壁面には井田照一氏の「表面について」と題されたドローイング。 花器は韓国の女流陶芸家の金益寧さんの白磁。お花は雪持草:切り花では持たないので、根がついています。 すべてを ロ に。

吉岡先生 記念講演会 発心 2

2011年4月23日 | カテゴリー:

講演中、横にかかっていたのが祇園祭の鉾に使われているような十六世紀ブリュッセルのタピスリーです。この中央のリボンのような部分に使われているのはケルメスかコチニールの赤だそうです。青みのかかった紫のニュアンスを持ちます。ヨーロッパの赤色は最初ケルメス(カイガラムシ[Kermes licis]とよばれる虫の雌を乾燥して得られる赤色色素.)であり、その後コチニール(エンジムシ[コチニールカイガラムシ]を乾燥させた物を再度水、お湯で抽出する)に変わっていきます。スペインはコチニールでぼろ儲けをしたそうです。この後、コレクションの説明に写っていきました。カシミアショールは十八世紀ごろのものであり、ヨーロッパへの輸出を意識した物で綴織と刺繍、パッチワークを併用した物で亡くなった父がインドを旅行した際に夜、窓にかけられたショールが外から見ると室内の光でステンドグラスのように見えたと言っておりました。確かに強い光源で照らしてやると驚くほど鮮やかな光が厚い織物にもかかわらず見ることができます。イギリスではこれを模してペイズリー(町名)でにたような毛織物を作り、非常に栄えた時期があります。現在は衰退し、さびれてしまっています。大航海時代のインドは大染織国で各国に輸出しておりました。日本で一番古い印刷物とされる百萬塔のなかにおさめられていた陀羅尼経が木版と銅版の二種存在し混在していることや複製ですがグーテンベルグの四十二行聖書を見て頂きました。古代裂帳である手鏡の内に集められて染織品の話を伺いました。最初にはりあわされている裂は桃山時代の刺繍で撚りのない非常に光沢のある糸をわたし縫で刺繍してあります。桐の文様があり織田家もしくは豊臣家ではないかとのお話しでした。桃山時代は唐絹、中国の絹織物が非常に良く、使われていたとのこと。法隆寺の蜀紅錦に使われている赤は茜であろう。そして神護寺経帙の縁の唐子は紅で染められ大和錦だとお話しされておられました。平安時代になると日本で織られた織物も多くなってきますが奈良時代の中国からの織物に比べるとたおやかさ、柔らかさがあるなど興味深いお話しを伺いました。
三十周年を記念し御講演を賜るに際して、自分の歴史と深いつながりがあったり影響の大きさなどから吉岡先生にお願いをしたのですが、素晴らしいお話しを頂戴し、本当に感謝しております。また講演会場ではなく、それぞれの部屋でライブ感溢れるご説明を頂き、本当にありがとうございました。現在修行中のお嬢様にもお越しいただき、重ねて御礼申し上げます。またお忙しい中、お越しいただきました皆様方にも厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。文責浅野裕尚。

吉岡幸雄先生 記念講演会 発心 1

2011年4月19日 | カテゴリー:

4月8日(土)三十周年記念講演会 発心 に吉岡幸雄先生を講師にお招きし御講演賜りました。

先生との関わりは3月1日のブログをご覧になって下さいませ。御講演内容にふれてまいりたいと思います。お話はまず、絹の起源から始まりました。植 物染料で仕事をしているといつも昔の人はどうしていたのかギモンに思いながら仕事をしています。そのようなことが一番役にたちます。今回の展覧会名は「不 易」ですが、新しい美術がどうこうというのではなく、いわゆる不易なもの、すなわちそれは流行にとらわれず人々が普通に営んできた結果を私は頂いていると 思います。

絹の起源について話が続いていきます。絹の起源は三千年前から五千年前、中国で発見されました。伝説的な黄帝の娘か奥さんが繭を湯の中に落し、拾い 上げようとしたら糸口からするすると絹糸がとれたと言うことらしいです。先生は次に板絵の図を掲げます。それは英国のオーレル・スタインはホータンに近い ダンダン・ウィリク遺跡で発掘した板絵で女性が髪を束ねた中に桑の種と蚕を隠し持ち、持ち込んだ伝説を描いた物でした。これは絹糸がシルクロードでの最も 重要な戦略物資であったわけです。錦は金と同等の美しい織物の意味を有し、人々を魅了しました。絹の持つタンパク質のせいか植物染料との相性が極めて良 く、絹織物は美しい多彩な物となり人を魅了しました。権力が生まれ、国家となると象徴として華やかで豪華な衣裳を求めるように成ってくるわけです。

随の時代までは経錦が中心であり650年を境に緯錦へと変わっていきます。これはペルシャ、インドの絨緞を織っている技術が中国へ渡り、緯錦への技 法に結びつくとか。法隆寺へは600年前後のものが有り、初期に入ってきたものは経錦。四騎獅子狩文錦は緯錦です。正倉院には経、緯の両方の錦があり、移りかわりを示しています。

先生は伝統的な仕事をしていると現代の世の中に応用が利くのかとお考えになっておられます。東大寺、二月堂で行われる修二会の非常に厳粛な儀式のなかで紅とくちなしと和紙の素の色を用い椿の造花をつくります。綾部市の黒谷の和紙を用い、紅は沈殿させ濃度を高め絵の具のような状況で和紙に塗り重ねます。表面を見ると艶紅と呼ばれる金色に輝く部分があり、それは蛍光反応を示すとお聞きしたことがあります。昔は色紙で作るようになっていたのを吉岡先生の お父様が草木染めで和紙を染める現在の形に再現されました。応用の一つとしてこのように伝統的な行事に伝統的な仕事を役立てることを考えておられます。古 法にのっとったものが変わってしまうとなかなか元に戻すことが難しくなってしまいます。私は昔からこの紅とくちなしで染められた椿の花が大好きで、今回の 御講演で紅とこの話にふれてくださいとおねがいしておりました。

NHKの番組でシャネルがこの紅に着目し、紅花を使った口紅を作りたいと吉岡先生を訪れ製作工程を番組にしたものがありました。たしか「紅とルージュ」というタイトルだったと思います。日本では昔から口紅として利用しており、濃度の高くなった紅は艶紅という金色を帯びた朱色になります。染められた和紙を見ても角度により金色に輝く部分を確認することができます。この口紅37AKA(AKB48ではありません)は薬事法でフランスでは販売できず、日本限定でした。あと記憶では茜とコチニールとの三色限定発売だったと記憶いたします。[発心 2 に続きます]

御礼申し上げます

2011年4月18日 | カテゴリー:

吉岡幸雄先生の御講演で始まりました不易展。

昨日、森田空美先生の御講演を賜り、最終日を迎えました。

多数のご来場を賜り、心より御礼申し上げます。

何かと不手際も多く、ご迷惑をお掛けいたしました。

お詫び申し上げます。

これからも頑張って織楽浅野は発信し続けたいと願います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

明日よりこのページにて講演の内容や展覧会について

順次UPしてまいります。

ありがとうございました。

織楽浅野 浅野裕尚

御講演ならびにギャラリートークのご予約に関して

2011年4月7日 | カテゴリー:

このたび三十周年記念講演会並びにギャラリートークにつきまして、多数のお申し込みを頂戴しありがとうございました。

おかげさまで定員をオーバーする申し込みを頂き、改めて御礼申し上げます。

申し訳ございませんが、講演会のご予約につきましては終了させて頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

尚、今回、皆様方から頂きました参加費は東日本大震災復興義援金として寄付させていただきます。

何卒、宜しくお願い申し上げます。

30周年記念講演発心 吉岡幸雄先生

2011年3月1日 | カテゴリー:

30周年記念講演会「発心」では4月9日(土)に染織史家の吉岡幸雄先生に講演を賜ります。吉岡先生とのお付き合いは先生のお父上の吉岡常雄様と私の父からのつながりです。私もお父上を存じ上げており、古代染織技法の復元、光村推古書院の傳統の色、貝紫や紅のお仕事など拝見した記憶があります。先生とは工房に伺い、聖徳太子が戦の時に用いたとされる錦の御旗である四騎獅子狩文錦の空引き機のよる復元を見せてもらったり、京都文芸復興倶楽部でご一緒にパネリストとしてお話しをさせて頂いたりもしております。著書である「染と織の歴史手帖」に 『日本人は「色」を失ったのかと叫びたくなる。黒が氾濫している。それは黒が「無難な色」だからである。』と記されています。当時、現代美術やYoji YamamotoやComme des Garçonsなどが好きだった私にとって「えっ、そういわれても?」と思った記憶があります。それからモノクロームであっても墨濃淡では無く、色である以前の素という意識を表現しようと思いました。黒から白に変わっただけかも知れないけど。。。

また大好きなもののひとつに東大寺のお水取りで本尊十一面観音像に添える和紙でできた椿の花があります。和紙を紅(艶紅ひかりべに:金色に輝く濃度の濃い紅色の部分)で染め、これがまた蛍光反応を示すのですが、あとクチナシの黄色、素の白の三色を用い、たらの木ぎれにクチナシの黄色を芯として巻き、紅白で椿の花を模す。これはすばらしく美しく、心に訴えてきます。

写真は紅・くちなし・素の色の3色に染め上げられた和紙です。ただそれだけでその美しさはたとえようがなく、やりすぎた技術の表現とは一線を引くものであるとおもいます。

今回の講演に際して、先生のご研究されている古代染織についてと織楽浅野にあるコレクションとの関わりのなかで古きものの美しさを語って頂こうとお願いしています。ホールでの講演会ではなく、ライブハウスのなかで行うセッションのようになれば嬉しい限りです。

どうぞ、講演にご応募いただきますようお願い申し上げます。

美しいキモノ・きものSalon に 不易展そして記念講演会発心のご案内

2011年2月23日 | カテゴリー:

今月20日発売のきものsalon’11春夏号のP128&129、

美しいキモノ春2011号のP112~115に今回の不易展ならびに講演会発心の

告知を兼ね織楽浅野の着物と帯、そして思いを掲載しております。

きものsalonでは付け下げ染着尺に袋帯「春花唐草」をコーディネイトしております。

光沢感で上質、クラス感を表現したものです。そしてテーブルに並べられた色とりどりのミルフルールと呼ばれる「千花文」名古屋帯。パリのクリュニー美術館のタピスリーに題材を求めたものです。

美しいキモノでは4ページにわたり帯創りの思い、資料、今までの個展について紹介頂いております。テーブルに並べられたコーディネイトは新旧取り混ぜてのものです。そして和紙を重ねた上に染着尺と「アールデコ七宝」名古屋帯です。写真はともに亀村俊二氏。大好きな写真家です。アールデコ七宝のディテールが良く撮れています。

非常に細かなピッチでのボリューム変化が表されています。おのおの細かなことは会期終了までUPしてまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。また美しいキモノ・きものSalonを書店でご覧になってくださいませ。

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